「告白」

マンガの感想を書いてく雑記のはずが、最近小説ばかり読んでます。
なんだか、小説モードが続いてるんですよねえ。
年末の「このミス」とかまでは、続きそうな予感。
1位はなんだろ?伊阪さんあたりがきそーな気はしてるのですが。
マンガも読んでるっちゃ、読んでるんですがあまりツボがなく・・・。
「アザゼルさん」の2巻とかも、思ったより下が少なくてアレ?みたいな感じで。
いや、下が好きなわけでは決してなくて!普通になってきちゃた?というような。

今日の感想。
「告白」 湊かなえ 双葉社
発売時から版元さんが、これもでもか!と広告などで大プッシュしていた作品。
先週、ちちんぷいぷいで紹介されたところ売上が急増!
ちょうど読む本を探していたので、そんなに皆が言うなら。と手にとってみました。

「愛美は事故で死んだのではありません。 このクラスの生徒に殺されたのです」
中学1年生最後の終業式の日。教壇の上から担任が語りだした恐るべき告白。
加害者・被害者・家族・クラスメイト。それぞれの立場から語られる告白。
そこから見えてくるものとは・・・。

てっきり「フーダニット(犯人当て)」だと思って読み始めたところ、
第1章ですでに犯人が名指しされてしまい、どうなるの?と思ったんですが、
最後の第6章まで、1章ごとに語られるそれぞれの立場からの告白によって
事件の様々なカタチが見えてくる仕掛けになってます。
「何かを推理する」という形のミステリではないですが、それぞれの告白に
複線がいろいろと張られていて、同じ物事でも人によってその本質が変わってくるあたりが
非常にうまくできてました。
中学1年生13歳という、少年法ぎりぎりラインでの犯罪ということで、現行の少年法に対する
揶揄や、「H市母子殺害事件」「K市児童殺傷事件」など、実際にあった事件を思わせる
ものを引き合いに出してきたりと、リアリティのある設定にしようとしてるのが分かります。
「世直しやんちゃ先生」ってのは、多分あの人のことなんだろうなあ。
(いや、●家さんと水●さんを足して2で割った感じ?)
誰のどの告白にも、少しずつ共感できる部分とできない部分があって
話にのめりこむ、というより傍観者のような気分で読んでたような気がします。
「で、どうしたのよアンタ!?」というような気分。
最後はどうやって終わるつもりだろ?と思ったら、なんとも言いがたい(うまい)幕切れ。
でも、その後味の悪さも含めて、面白かったと思います。
3時間かからず、サラリと読めました(私にしては早いほう)。

読み終えて思ったのは、文庫だったらもっと売りやすいのになあー。ということ。
この方、デビュー作ということですが、1作目でこういうの書いてしまうと次が大変かも・・・?
だって、もっと!ってみんな期待しちゃうと思うので。
高見広春さんとか、どこ行ったのー??

2008.11.10 11:19 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) |

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